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zoom RSS メスリ山古墳 (めすりやま) 国史跡 【更新版】

<<   作成日時 : 2013/08/16 08:52   >>

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我が国、最大の巨大埴輪の出土で知られるメスり山古墳
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★ 所在地:桜井市大字高田小字メスリ他。 

★墳丘:北西に伸びる尾根筋の先端を利用した前方後円墳(全長224m)前方部幅80m、高さ8m、後円部径128m、高さ19mとされるが、1985年の4次調査(範囲確認調査)で墳丘裾より約15m北側で葺石列が発見された事により、築造時は全長250m、高さ24mあったと考えられる。3段築成の墳丘斜面に葺石を、テラス面には埴輪列を設け前方部を西に向け周濠は持たない。1959年の調査で後円部の墳頂部に造られた方形壇とその周囲を二重に巡る埴輪の方形区画列が発見され埴輪列は内側69本、外側106本で内側と外面の間には千鳥状に大型円筒埴輪と高坏形埴輪を含む20数本もの埴輪が置かれ調査報告書には「華麗にして荘厳な配置」と表現されている。埋葬主体部は、これらの埴輪列に囲まれた方形壇の中にある。
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★埋葬施設:後円部中央に墳丘主軸と直行して被葬者を埋葬した主室、その東側に副葬品を収めた副室の2つの竪穴式石室がある。主室は全長8m、幅1.35m、高さ1.76mで石室の床面には木棺を安置する粘土棺床があり痕跡から木棺は長さ7.5m以上、幅0.8mあったと思われる。特徴的なのはこの古墳の墓壙は墳丘を掘り下げるものではなく、地山上に石積みで「囲み壁」を造作し中央に粘土床をつくり板石と礫で控え積みした後、割石の小口積みで積み上げ扁平な天井石で架構し分厚い粘土で被覆し、その上に栗石で高さ約1mの方形の「囲み壁」を造り小礫をつめ盛土した方形壇が造られている。その周囲に埴輪を二重に建て並べさらに驚くべきことに発掘調査時、主室の4.75m東で全長6m、幅0.7mの副室が未盗掘の状態で発見された。主室の底面より1m高い位置に造られている。石室は底面から30pほどは自然の魂石を垂直に積上は扁平な板石で徐々に持ち送り天井部は大きな天井石のない合掌式の竪穴式石室であった。

★出土遺物
埴輪
出土した埴輪は直径が70〜96pの大型円筒埴輪(特に石室の主軸線上にある2本は直径が96p、81pと特に大きい)と直径が50p前後の円筒埴輪及び高坏型埴輪に区分され形象埴輪は無い。大型円筒埴輪で最大のものは高さが2.4m、円筒部底部の直径が90p、口縁部はラッパ状に開く特殊な形態で吉備地方を中心とした特殊円筒埴輪の影響が伺え大和では箸墓古墳、西殿塚古墳に続く時期のものと考えられている。この他にも特殊円筒埴輪と組み合わされた高坏形埴輪も出土しており組み合わせると高さが1.9m(内、高坏部が55p)にもなる。
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主室:の副葬品
;既に著しく盗掘されており一部の鉄刀剣以外は源位置を保つものはなく出土品の多くは錯乱された粘土中と流入土から見つかった。三角縁神獣鏡(1面)、内行花文鏡(2面)の残欠、硬玉製勾玉(6点)碧玉製管玉(55点)、椅子型石製品片(3点)、石釧片(29点)、鍬形石片(3点)、車輪石片(1点)、、櫛形石製品片(3点)、合子片(6点)などが出土している。

副室の副葬品
盗掘を免れた副室からは他に例のない鉄製弓矢をはじめ鉄製ヤリ先(212本以上)銅鏃(236本)、石製鏃(50点)、各種の鉄製農工具(斧頭・手鎌・ノミ・カンナ・ノコギリ・刀子など150点以上)碧玉製石製品(4種類の玉杖を含む32点など主室に埋葬された被葬者に伴う副葬品が発見された。出土品は2005年6月、一括して重要文化財に指定されている。
★築造年代:4世紀初頭。
★発掘調査:1次調査➡後円部埴輪方形区画と主室(1959年12月〜1960年1月) 2次調査➡後円部中段の円筒埴輪列と副室(1960年3月〜4月) 3次調査➡前方部(1961年3月) 4次調査➡北側墳丘裾(1985年6月) 5次調査➡
前方部前面(1994年7月) 1〜3次(橿原考古学研究所) 4次〜5次(桜井市埋文C)
★被葬者:大王あるいは有力首長の墓
☆奈良検定テキスト掲載古墳。

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(左)説明板 (右)前方部より後円部を望む
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(左)竪穴式石室の天井石  (右)石室の方形土壇の一部

見学記 おすすめ度
桜井市では箸墓古墳に次ぐ大きさで全国でも14番前後の大きさを誇ります。200m級の前方後円墳の多くは陵墓に指定され立ち入ることは出来ませんが、このメスリ山古墳は桜井茶臼山古墳と共に数少ない墳丘に登れる古墳です。是非、登って滅多に見られない竪穴式石室の天井石や方形壇の「囲み壁」を自分の目で確認して下さい。(前方部は果樹園や畑地が多く避けたほうがいいと思います。後円部へは行き先案内を参考にしてください。ただ、夏場は雑草が生い茂り主室の天井石周辺は雑草に隠れ視界が悪い上、方形壇が掘り下げられていますので、足元には十分注意ください。見学時期としては11月〜5月ぐらいがおすすめです。

【参考文献】
・桜井市史   桜井市
・日本の古代遺跡 奈良中部  千賀 久 氏
・磐余の遺跡探訪    桜井市埋蔵文化財センター
・メスリ山古墳    橿原考古学研究所
・「巨大埴輪とイワレの王墓」  橿原考古学研究所付属博物館


【行き先案内】
画像@後円部に向かって舗装された道を進みます。

画像A写真のようなポールが立っています。そのまま進んでください。いったん道は細く地道になります。

画像B少し進むと歴史街道の案内板がある所を右のあぜ道に向かいます。(要するに後円部をぐるっと回る感じですので古墳から離れないように歩けば大丈夫です。)

画像Cしばらく緩やかな坂を通り後円部に沿って歩き写真のような風景が出てきたら右に曲がります。

画像Dそのまま進み八坂神社の境内に入り石の階段を上ります。

画像E上がって社殿の右側に木の小さな立て札があります。そこを墳頂に向かって進みます。

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